Neil Young
ニール ヤング
ビートルズとジョンレノンの音楽とメッセージに浸っていた17歳の頃、友人が一枚のLPレコード CSN&Y (クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤング)の Déjà Vu (デジャ・ヴ)を貸してくれた。
母親が音楽の先生である友人は、子供のときから受けていた英才教育によって、ピアノやバイオリン、ギターなど多くの楽器をこなし、フォーク調のオリジナル曲もいくつか制作していた。
「タカシ、このレコード聴いてみて…ギターの演奏とボーカルとコーラスのハモリがスゴイから〜!」と言われて、その夜、自前の小さなポータブル・レコード・プレイヤーで、その卓越したギタープレイとハーモニィを聴いた。もちろんその演奏テクニックには驚いた。
聴き進んで何曲目かは忘れたが、その中に気になる曲がひとつあった。私でも弾けそうなシンプルなギタープレイに、風邪をひいた様な少し鼻にかかる力の抜けた独特の声、つぶやき語りかけるようなボーカルが心に残った。
しばらくして、ラジオの深夜放送から、その風邪をひいた様な鼻にかかった声が、リズミカルでシンプルなギターとハーモニカの音に合わせて聞こえてきた。Heart of Gold(ハート・オブ・ゴールド)〜それがニール・ヤングとの出会いの曲だった。
Heart of Gold:Neil Young
I want to live
(俺は生きる)
I want to give
(この想いを贈り伝えたい)
I’ve been a miner for a heart of gold
(俺は「黄金に輝く心」を探し求める鉱夫なんだ)
That keep me searching for a heart of gold
(その想いで「黄金に輝く心」を探し求め続ける)
And I’m getting old
(俺はそれを求めながら、年を重ねていくだろう)
NEIL YOUNG - HEART OF GOLD
https://www.youtube.com/watch?time_continue=167&v=xr96wsKOebM
18歳になり社会に出て金を稼ぐようになり、ニール・ヤングのLP Harvest(ハーベスト)を手に入れ、遡るようにファースト・アルバム Neil Young (ニールヤング )などを聞きまくり、トンボのブルース・ハープ AとG2本とハーモニカ・ホルダーをゲットし、耳コーピーしてギターを弾きまくった1973年の秋、東京・上野の東京芸大裏にある都立上野高校へ向かう枯れ葉散る公園の小道を、降り積もった枯れ葉をカサカサ踏みしめながらトボトボ 歩いていた。
That keep me searching for a heart of gold
「黄金に輝く心」を探し求めながら
……
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