2021年8月25日水曜日

奄美・世界自然遺産登録に思う〜その1

 東京を中心に関東近郊、琉球國の島々を
40余年放浪し続け多くの雑誌・書籍を世に送り出し、
シーカヤックやサバニを漕いで
10数年ぶりに故郷・奄美に戻って来た。

 

 高校時代「生物」担当の教師から、ここ奄美大島のメヒルギ・オヒルギの汽水域(きすいいき)は、世界的に見てもマングローブ林の北限で、とても大切な自然環境なのだと教えられた。また蘇鉄(ソテツ)をはじめヒカゲヘゴなど5億年から45千万年前の古生代・ジュラ紀から生き続けている「生きた化石」と呼ばれている植物たちは、地殻変動などによって一度も海底に沈んだことの無い稀(まれ)な島なんだと、その大切さをくり返し話してくれた。
  そしてアマミノクロウサギや毒蛇ハブたちも古代・中新世時代からの「生きた化石」として捉えられ長い時を経て進化した動物たちである事を学んだ。

 奄美でハブは生態系の頂点に位置する「生神様」と呼ばれ、親や老人たちは子供や孫たちに「ハブがいるから山が守られているのだヨ」と、その教えを幼い時から次世代へと伝えられていた。

 そんな奄美大島と徳之島、沖縄本島の北部・ヤンバルの森と西表(いりおもて)島が今年2021726日に[世界自然遺産]に登録されたと大騒ぎされている。~国連のユネスコ三大遺産事業のひとつである国際自然保護連合(IUCN)という組織の、いわば単なるお墨付き認可登録である。
 詳しく調べてみると、世界遺産登録に先立ち各国政府がユネスコ世界遺産センターに[暫定リスト]を提出することが義務づけられているという。
 日本の場合、2017年時点で暫定リストの記載は、文化庁・環境省・林野庁が担当するが、推薦に向けてはさらに外務省・国土交通省・水産庁の6省庁に加え、経済産業省・宮内庁・内閣官房らの同連絡会議を経て正式決定され、それを踏まえて閣議了承がなされるという難関が立ちはだかる。つまり各省庁をはじめ政府のいうことを聞かないと、暫定リストは了承されないということだ…。マジかよォ~!