タープ・キャンプ〜その1
シーカヤックで無人島へ、シンプルなタープ・キャンプこそ快適
ソフトハウス的フレームテントもいいが太陽照りつける日陰のない南の島の浜辺では、テント組み立て終了時一瞬にして熱帯サウナ・ルームと化してしまう。
タープを張る時は風の向きを頭に入れ、ベースの張り綱を支柱となる流木やポールなどで仮止めする。4角をペグ・ダウンしてパラダイス・ホテルの基本的設営はとりあえず準備完了。後は雨風・太陽の直射日光に対して風が通るように角やセンターを流木で支え上げ、細引きを結んでテンションをかけしっかりと固定する。
雨風が強いときには低めに、陽射しが強い場合は風通しをよくするためタープ本体を高めに設営するといい。また雨風は吹き込む方向が絶えず変化し、陽射しは太陽の角度で日陰部分が移動するので、そのつどタープの上げ下げが必要になる。そのため張り綱の支柱の固定以外は常に変化に対応できるようクイックリィーに仮止めにすると便利だ。
上図のように流木なければパドルを使い、日陰を確保し風を通して快適なタープを…。あまり勧めたくはないが流木なければ仕方がない。なぜならパドルはカヤックの大切なエンジンの一部だから。予備パドルがあったとしてもそれは航海中のパドル・トラブルのための物。カッコつけてる場合じゃないのだヨ、海は。
ゴトクやケトル・鍋が無くてもホーロー・カップひとつあれば…
オフロード・バイクで関東近辺の林道や海辺を走り回っていたころ、砂浜や河原の砂地でよく焚き火を楽しんだ。その時代はツーリングが目的で、キャンプ道具はジッポーのライターにホーローカップ、マグライトにアーミーナイフとレザーマン。それでも知恵と工夫でイモを砂に埋めて蒸し焼き、湯を沸かしてお茶を淹れていた。
限られた材料と手持ちの道具で、シンプルでかつ機能的な快適空間を組み上げるには、それなりの知恵と発想、そして「遊び心」が必要となる。
タープ・キャンプはそこが面白い。
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