名も知らぬ 遠き島より〜
〜流れ寄る ヤシの実ひとつ
カヤックやサバニで、沖縄や奄美の島々を旅していると、砂浜によくココナツの実が流れ着いている。特に無人島の浜辺には大小さまざまな大きさのモノをよく見かける。
分厚い外皮を外すのは一苦労するが、中から出て来たココナツの実は、それぞれが小さなお猿さんの様な、かわいい愛嬌のある形相をしている。
それを持ち帰り、中のココナツ部分を取り除いて乾燥させたあと、いろんな器やスプーン、ヘラ、小物入れにと加工する楽しみがある。
カヤック旅の途中に、外皮が外れヒビの入った、いいカンジのココナツの実を拾った。そのヒビを活かして丁寧にナイフで刃を入れ、2つに割ってみた。
パカッと、うまくバランス良く割れたので、そのひとつを旅の間はお椀として使っていた。これがなかなかのモノで、無人島の旅にはモッテコイの器となり、以来10年ばかり、共に南の海を旅している。
上蓋にもなる、もうひとつの片割れには、小さな穴が1カ所開いており、その穴に小さなサンゴの小石を差し込んで茶こしに、またドリップ・ペーパーがきれた時などは、バンダナなどを被せてコーヒーサーバーとして活躍する。
ちよっとしたカケラなどは、スプーンやお玉に変身すると、島崎の藤村さんもビックリの、これまた愛嬌たっぷりのキッチン道具となり、カミさん同様一生つき合うハメになってしまうのだった。
この夏に ぜひ ひとつ!
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