風まかせ 漂流キャンプ ~その2
無人島で 流木アウトリガー
いつのまにか昇った陽に照らされた無人島の朝、7時すぎにやっとの想いで目が覚めた。
先々日の夜、那覇の自宅にてキャンプ用折りたたみテーブル兼まな板を改造し、完全徹夜作業でバウ・デッキのアウトリガー横棒を縛るためのベース板を作っていたので、昨晩・無人島初日の夜は、早々9時過ぎには気絶するように眠りに就いたのだった。なんと10時間も完全熟睡してしまったのである。
寝起きそうそう、Ligoリゴ・フルーツカクテルの空き缶で、バーナーを作り、火を熾してお湯を沸かし、のんびりとラム・ミルクティーを飲みながら、甘塩シャケの切り身3枚を焼いた。こうして薪の煙でいぶし焼きにしておくと、日陰の常温で2〜3日はクーラー無しでも日持ちするのである。
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簡単な朝食のあと、タープ下の寝床へ横になり、アウトリガーの素材とデザインを漠然と構想しながら、遠く水平線のリーフ・エッジに立つ白波を眺めていた。
そこへ、島を一周歩いてビーチ・コーミングしてきたと、バッシーと奈穂チャンの二人がキャンプ・サイトに戻って来た。なんと、おみやげに「これアウトリガーにどうぞ」と、いいカンジに曲がった長さ1mほどの短め2〜3本と、4〜5mのメチャ長い真直ぐな1本の、白い流木4本をわざわざ拾ってきてくれたのだった。~おお神よ!~
それから午前中の2時間ばかり、二人はウエットスーツを着込んで泳いだりしながら無人島をのんびりと満喫していた。
そんな二人に、諸々のお礼にと、こっそりシャケの炊き込みご飯を用意し、お昼時のタイミングに合わせ、ごま塩とインスタントお味噌汁の定食セットをプレゼントした。
午後1時半過ぎ、バッシーと奈穂チャンの二人は、「あと1泊したい!」という後ろ髪を引かれる想いと共に、無人島を漕ぎ出し比嘉(ヒガ)の港へと帰っていった。
2時過ぎ、さっそく、明日のセーリング・カヤック無人島脱出にむけ、流木アウトリガー作りに取りかかる。
まずは、アウトリガー本体を探しに浜辺をうろつく。
タープから100mほどの砂上に、小さなアダンの幹のカケラが落ちていた。拾って取り上げようとしたらビクともしない。「エッ、もしかしてッ!」と直感的に砂を掘り下げ、引っこ抜いて驚いた!
長さ1.5m、太さがふくらはぎくらいのカパカパに乾いた、日本刀の様にいい感じに反って、アウトリガーにもってこいの理想の形である。 まさに、〜 汝(なんじ)求めよ、さらば与えられん! リーチ・一発・ジュンチャン・三色・イーペーコー・ドラドラ・ツモって11本の数え役満を上がった気分である。~おお神よ!感謝します。~
偶然とはいえ、良きことは重なるものである。なんと、バッシーがキャンプ・サイトを片付けた最後の最後に「これ使います?」と残してくれた平板と合わせると、ナンという理想的なアウトリガーでしょう!
デザイン的にも機能的にも、スンバラしい流木アウトリガーならぬ「流木アートリガー」の完成です。★★★ 〜 星3つ いただきましたぁ〜
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いやいや、偶然とはいえ カンペキですぅ〜! 良きことは、良きことへと繋がってゆく見本のような、夢みたいな出来事でした。
~バッシーと奈穂チャンに、重ねて心からの感謝!~
はてさて、その実なる機能はいかに?
風まかせ漂流キャンプ〜その3 最終篇に 乞うご期待!
(つづく・敬称略)
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