2012年9月25日火曜日

海を漕ぐ ~その3 無人島の遊び

 自立するカヤック旅を目指す仲間たち17人は、奄美の無人島・江仁屋離(エニヤバナレ)に上陸するやいなや、テキパキとテントやタープを設営したあと、シュノーケリング、釣り、貝拾い、無人島探検、カイトによる空撮に興じる者、そして日陰でのんびりと昼寝をする者等と、それぞれに無人島の浜辺や磯遊びを満喫するのだった。
 わたしは薪拾いついでに、遠くに浮かぶ無人島ハミャの砂浜でのソリ遊びを目指し、ビーチコーミングしながらソリの材料拾いにいそしむのである。すると、すこし小ぶりだが手ごろな板と棒切れ、それと漁具のロープを手に入れた。求めよ!されば与えられん、おお〜八百万(やおよろず)の神よ、感謝します!
  無人島生活経験が豊かなわたしは、だいたいの無人島生活に必要な物、特に遊び道具に関してのあらゆるモノを、漂流・漂着物で作り上げてしまう特技を持っている。
 ある時は、浜辺の漂着物と細引き、キャンプ道具だけで、上下可動式のリーボードとセーリング・キットを半日をかけてカヤックに組みあげ、1時間かけて漕ぎ渡った無人島から、追い風を帆に受けてアッという間の15分足らずで、漕ぎ出した港へと戻ったのであった。
  
 おお~ニライカナイの神々よ、感謝します! 我に その知恵と術を ささやかながらも豊なる楽しみで さらなる高みへと 導き給へ。
 これだから、無人島へのカヤック旅は やめられない! のだ。

(つづく)






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