2020年3月6日金曜日

「自由」への入り口 


アウトドア・ライフとの出会い 


 今現在、日本の出版界のなかで唯一のアウトドア雑誌・隔月刊「Fielder・フィールダー」に連載を描(書)かせていただいている。
 時の政権や大手電力会社をはじめ、いかがわしいマスゴミ・テレビ業界とつながっているブラック企業「電通」に頼るでも無く、〜我が路を往く感のアウトドア・ライフをそれなりに真面目に探し求め、サバイバルやアウトドア・ライフを真剣に読者に伝えようと努力している雑誌である。〜と、私は個人的に想っている。


  今回3〜4月号の「Fielder・フィールダーVol.50号」の連載では、迷える子羊を真の「自由に生きる」アウトドア・ライフへと導いてくれた恩師・田渕義雄氏との出会いを描かせていただいた。私の文章力は未だ小学58年生ゆえ稚拙で申し訳ないが、スケッチの「絵」に関してはそれなりの筆力によって読者に伝えるべき事が可能と考えている。

 

まずは連載見開き・構成デザイン・ラフをご覧あれ。




2020年2月29日土曜日

創意工夫と遊び心


必要は発見・発明の母 


  シーカヤックの旅の途中、無人島にてガスバーナーの燃料が切れたことがあった。
 波風強いその島には流木の漂着が少なく、いくつかの枝と限られた数本の小枝4~5本だけ。
 ナイフと缶切り、そしてゴミとして持っていたパイナップルの空き缶を使い、カンカン・バーナーを即興で作り上げその場を凌いだのだ。
 ビクトリノックスのアーミー・ナイフには小さなノコギリやハサミまで付いており、ナイフの刃も大小2本も備えられていた。その小さなナイフの刃で底の部分を三角の穴があくように、刃を差し込み滑らすように2辺を押し切り、底の部分がついたまま三角部分を中に押し込む。そして缶切りに付いていた栓抜きの刃で、缶の上下に空気口となる穴をペコペコと等間隔で開けていく。制作時間たった5分でカンカン・バーナーの出来上がり。
  一度小さな小枝をポキポキ折って缶いっぱいにして、三角の火口から着火して熾き火を作る。あとは短く切った細い枝を上から縦に入れたり、三角の火口から長いチョッと太い小枝を2本ばかり突っ込んでおくとそれが元火となって次々と熾き火が出来て燃え続けるのだ。なんと親指くらいの太さで長さ1メートルの小枝2~3本で、一人分1合のご飯を15分で炊き上げ、2杯分のみそ汁を作り、残った熾き火で一枚のシャケの切り身を焼き、残りの火で1リットルのお湯を沸かせて温かいお茶が飲めたのである。微妙な火力調整はブラ下げたケトルや鍋を小枝にぶら下げ、火床からの遠近調整で保温や強火など工夫したのだ。

 その体験以来、私のシーカヤックの旅から、ガスやガソリン・オイル系のバーナーの類いが姿を消え、大きめのフルーツ缶と着火材が旅の共となったのだった。
 ひとり旅、「必要は発見・発明の母」要は創意工夫と遊び心、実践による「経験と知恵」これ大切! ね
ひとり旅すると 余計なものがひとつづつ無くなるって  
オモロいぜ!






2020年2月22日土曜日

寒山人

あなたの魂よ 永遠に

  バブル真っ只中の1980年代初頭、名著「アウトドアライフ入門」との出会いは、読書嫌いな私を、野宿と焚き火の世界へと導いてくれた。
 その後の私の人生は、野宿と焚き火を中心に歩むこととなり、炎の中に自分をみつめ、身の回りに繰り返される「時代および時の流れ」そのものを見つめることに気付かされたのだった。
 いつのまにか出版界に迷い込み、時代の流れるままに幾つかの雑誌・書籍の創刊・発行に関わることになった私は、毎月〆切前の編集やデザイン仕事に忙殺され、徹夜続きで自分を見失う直前の校了あと、私はひとり、ときに志を共にする仲間と出版社・編集部を抜け出し、2〜3日郊外の河原や渓流、海岸の浜辺へと脱走して、野宿と焚き火を繰り返すのだった。
 迷路をさまよい、気がつけば、私は「アウトドアライフ入門」著者の田渕さんと本やカタログを作り、焚き火を前に、幾つかの時を共に過ごしていた。そして、薪ストーブの世界へと導かれたのだった。
 時が過ぎ、去年の夏の終わり、薪ストーブ会社ファイヤーサイドの今年2020年のカレンダーを作るにあたり、やがて来る「別れ」のレクイエムとして田渕さんから学んだひとつ「ミズナラ」の命の営みと薪ストーブを愛する人々との関わりを、6枚の絵として描き残した。
 とくに7〜8月のカレンダーには、彼の愛した夏の花、ルドベキア(スーザンの黒い瞳)を、部屋に置かれたバーモントキャステイングス社製・デファイアント・アンコールの、火の消えたストーブ・トップに花瓶を置きルドベキアをいっぱいに捧げた。
 火の消えた薪ストーブ炉室には、田渕さんがこの場所を安住の地と決めた雨にけむる「岩根山」をミズナラの灰汁で描き残した。そしてストーブ左上には田渕さんの魂の化身、ウスバシロチョウ(ラテン学名:パルナシウス)を、感謝の涙を流しながら記したのだった。

 あなたの魂よ 永遠なれ あなたのエールに 心からの感謝を。



2020年2月20日木曜日

寒山からの伝言 1

COLD MOUNTAIN MESSAGE 1

ミズナラの枯れ葉散る林の中で
木を切り倒し 手斧で割り 薪を積む


 1997年の秋、翌年冬の薪用にと田渕さんとふたりで、ミズナラとカラマツ、シラカバの3本をチェンソーで切り倒し枝を落として玉切りにする。手斧で割って薪山をつくり延べ3日かけて薪を積みあげた。
 積むとき、両端は城の石垣とおなじ内側にもたれかけるように積むことを教えられた。
 そして汗かく私を見て「薪は我々を2~3度暖めてくれるよ、木を斧で割るときと薪小屋から運ぶとき、そして薪ストーブで燃やすときにね」と、笑いながら手ぬぐいを差し出してくれた。

2020年2月18日火曜日

巨星 逝く

寒山
巨星  逝くも 灯火 消えず
2020年 1月 30日 am2:30
 涙

2020年1月5日日曜日

2020年 ごあいさつ

2020年 れいわ2年 子の年 

新年 あけまして おめでとう ございます



 今年の初日の出
厚い雲のすきまから 太陽が顔を出しました。


しばらくして 雲は薄らぎ 
雲の隙間から 陽光が広がり
その光は 無人島を照らしはじめ
島を輝かせます


その光の中 龍神様に捧げた お神酒をいただき 
昨年末に出会った友人の 愛する亡き妻を見送った散骨の岸辺で
彼らの心の平安と 今年の神々の導きを 祈願し
海原と 天に輝く太陽の光へ お神酒を捧げました。

今年 2020年 れいわ2年 子の年が
良き年でありますように。

本年も どうぞ よろしく お願い致します。


伊東孝志





2019年12月27日金曜日

自由への脱走

 ああァ~パソコンや机の前でデザインや絵ばかり描いていると10日間程どこかへ脱走したくなる。
 映画の「大脱走」や「パピヨン」のスティーブ・マックイーン、ドガ役のダスティ・ホフマンのように
「バカ野郎、オレは生きてるゼェ~!」と、空に向かって叫びてェ~ 誰もいない、無人島で…




 ある出来事でソロのシーカヤッキングを2年間もの永き間止められていた。とはいえ我慢出来ず、実はカミさんには内緒でコッソリと密かに、スキあらば漕ぎまくっていたのだが、2年解禁少し前にアルことでお許しがでた。
 彼女に言わせれば、暴漕する私を見守る人が付き添いすれば良いらしい。昔から親に「鉄砲玉タカシ」と呼ばれ、土日祭日は一度家を出ると暗くなるまで外で遊び呆けていた小学58年生である。その性格の迷いは還暦過ぎた今でも1ミリの狂いも無い。

 堂々とカヤックに乗れないので、コッソリとシーカヤック関連のウェブサイトを覗いていたら、千葉・鴨川にあるパドル・ウエーブ&トリップ・ショップ[Cetus/セタス]のオーナー羽鞍太(はくらふとし)こと笠原清孝が、いつのまにか笠原サタン清孝に氏名(うじな)を変えていた。

 フェザークラフト社もフォールディング・カヤック制作販売を終え、時代は常に変化するのは当たり前だが、羽鞍太=フェザークラフトの洒落ッ気が私としてはお気に入りだったのでほんの少し残念である。それに笠原サタン清孝は氏名としては長ったらしいので、サタン笠原と個人的に呼ぶことにした。

 ショップ・セタスのウェブサイト、カヤックコーナー覗けば、なんと日本でフォールディング・カヤックの老舗「フジタカヌー」とコラボして新しくシーカヤック「デルフィーナ・シリーズ」をデビューさせていた。
 仕事そっちのけでウェブサイトのレポートを読み、写真の隅々をド拡大して覗き込み、ある確信を持った私はサタン笠原にさっそく連絡をとり、幾つかの質問の後その日のうちに真っ白い「デルフィーナ159」を発注かけたのだ。 

その確信とは、
まず第一にサタン笠原が発する言動が信頼に値すること。
第二に「デルフィーナ159」が25年前に始めて乗ったファルフォーク製「ベルーガ」にフレーム構造や外形がよく似て「瓜四つ」であること。
第三に白いデッキ本体カラーが可能であること。
第四に溶着と縫製システムが選べること。(もちろんベルーガで経年劣化による縫い目からの浸水で10余年ばかりそれなりに苦労したので今回は溶着システムを選んだ)
そして第五に私ども一般人にとっての船体価格とコスト・パフォーマンスの高低価値である。もちろんパフォーマンスはハイ・クオリティであり信頼おける Made in Japan である。故にあらゆるトラブルに即対応が可能である、というより対応可能であって欲しい。  

 ということで9月下旬、さっそくサタン笠原と共に沖縄中部のとある無人島へ「デルフィーナ159」の進水式とテスト・パドリングを兼ねた2泊3日の久々2年ぶりシーカヤック・キャンプを、カミさんに見送られながら、堂々と某漁港を後にしたのだった。

 念のためカミさんを安心させるため、1泊して明日夕方には戻るかも知れないという解りきったハッタリかましての船出である。今日のつきぬける様な青空に、明後日は新月、明日とあさっての夜は満天の星空である。しかも台風18号近づく3~4日手前、こんな絶好のタイミングを誰が一晩で戻るというのか、悪いがその気は微塵も無いのである。
 無人島の漂着物は宝の山、シャネルなグラサン、ゲット!

浜辺のタイドラインには、漁具をはじめいろんな漂流物が打ち上げられている。絡んだロープ類から釣り具部分を取り出し「より戻し」を手に入れた。細びきを使い自在結びで長さ調節。漂着サングラスも創意工夫の遊び心で見事復活する。あの名作映画「パピヨン」のドガ役・ダスティ・ホフマンの壊れたメガネを彷彿させる。
ゴミと決めつけず「天からの贈り物」と想えばこれはこれでありがたいこと。それにしても釣り具類・漂着物のなんと多い事。釣り糸はもちろん釣り針さえも1ヶ月ほどしたら自然に還る天然素材に出来んンかねシマノ君、東レ、ダイワ君たち… お願いしますよ、良きミライを〜。