2019年10月25日金曜日

自由への脱走〜その1・レイアウト・ラフ

フィールダー連載vol.30 [ Out of The Blue  ]  

 今月末ごろ発売予定の隔月刊アウトドア雑誌「Fielder」フィールダー48号に前回ブログ「道草楽描」に描いた無人島でのシャネルなグラサンの内容も含め、サタン笠原と二人で行った無人島シーカヤック・ショート・トリップの旅・初日〜前半の出来事を〜自由への脱走〜とのタイトルで連載2ページ見開きを書(描)き上げた。
 たった2泊3日のショート・トリップだったが、内容的には5〜6ページの出来事に出くわした。まるで映画「パピヨン」のマックイーンが監獄から脱走して捕まり、閉じ込められた独房の様な手狭(ギュウギュウ詰め?)なページになったが、それはそれで次号・後半の連載vol.31につながる面白いページになった。〜つもりである。
 とりあえず発売前につき、デザイン・ラフをご覧あれ。
 連載リニューアルついでに全ての文字、本文・タイトルも含め横組で読める様にデザインした。今や飛行機・機内や電車内の景色を眺めると、十中八九の人々がスマホを覗き込み文章横組みでメールやメッセージを縦スクロールで交わしている。新聞や週刊誌など紙媒体で縦組の文字を読んでいる人は30〜50人の中わずか3〜4人だ。紙媒体を読んでいる人はほとんどが50歳以上で、スマホやパソコンを日常に使う40歳代以下の多くが今や横組で文字を読む時代なのだ。
 決して時代に迎合する気持ちはサラサラないが、スマホやパソコン登場で残念ながら時代は変わってしまったのだと感じる。この私の連載で一人でも多くの読者に対して文字を読みやすく、数少ないリアルなアウトドア雑誌「フィールダー」48号・私の連載ページvol.30の文字全てを横組にチャレンジしてみた。
 あの「パピヨン」のマックイーンが最後に崖から飛び込む気持ちでネ。〜要は何かに向かって突き進む工夫と突然のひらめき、

Out of The Blue

その発見次第なのである。〜と想うよ! ね サタン笠原さん!
 スティーブ・マックイーンと、ドガ役 ダスティン・ホフマンの競演映画「パピヨン」必見だぜ!
*「Fielder」フィールダー48号・10月30日発売予定〜乞うご期待!






2019年10月23日水曜日

台風あとの無人島は宝島!

無人島のシャネルなグラサン

 新しいシーカヤック「Delphina・デルフィーナ159」を手に入れ、無人島へと渡り、2泊3日のショート・トリップを楽しんだ。フジタカヌーの「ALPINA-1」をベースモデルに、千葉・鴨川にあるパドル・ウエーブ&トリップ・ショップ[Cetus/セタス]の〜サタン笠原〜の長年におよぶシーカヤック乗りの経験から彼のアレンジが加わった、最新フォールディング・シーカヤックモデルである。
 「Delphina・デルフィーナ159」の詳しい話はまたの機会にするとして、まず9月下旬にその舟を漕ぎ、サタン笠原と二人で行った無人島ショート・トリップの話をしたい。
 港を漕ぎ出してすぐサングラスを忘れた事に気がついたが、戻るのもメンドくさいのでそのまま島ヘと向かった。距離にして3km、少し浮き気味のデルフィーナを右に左にフリックかけたり、250cmのロング・パドルで風下側遠めのスイープ・パドリングなどのフィーリングを確かめながら遊んでいたら、時間にしてたったの45分ばかりで無人島に着いてしまった。
 上陸してさっそく風を考慮し、キャンプ・スペースを決めキャンプ道具を運ぶ。流木を拾い集めタープを張り、デカい流木の根元近くにカマドを組んだ。ベース・キャンプ設営完成の午後6時少し手前、西の空にはいつのまにか真っ赤な夕陽が沈みかけていた。
 夜に備え薪を拾う途中、偶然にもサングラスを拾った。が、耳にかける左右のツルが無くなっており、左のフレームが割れて左レンズが欠落していた。とりあえずハナメガネにして後ろに振り返り夕陽をのぞいた。途端、後ろからの風でメガネが砂浜に落下、すると落ちたメガネの右斜め1m上に左レンズらしきモノが、砂の中から半分ほど顔を出していた!すかさず拾いハメてみる……おオォ〜ナなんとピ・ッ・タリ!
 港を出る前の30分ばかり、新しい舟による初船出に向け、自分自身と旅の友の心身そしてカヤック本体を酒と塩で清め、旅と航海の安全を「海の神」そして「ウナリ神」に祈願する簡単な「進水式」をやったのが功を奏したのか、その効果がさっそく現れたのだった。おおナンという奇跡!アメェ〜ジングな旅の始まりである。いい流れ、〜 大切なのは 心・が・け かな?