2013年6月23日日曜日

ヤドカリ・ハウスのこと 〜その1

YADOKARI HOUSE vol.1

潮風そよぐ 琉球国
首里・那覇の大道(*1)だいどう・の一角

朝昼 夕に 虹色の光に輝く 小部屋がある。
太陽昇る朝6時から、夕陽の沈む午後7時の約13時間のあいだ、部屋中が、数百の小さな虹色の光に満たされる。


七色に輝く光の中で、
仕事のアイデアを考え、スケッチ・メモと 汗をかき、氷のたっぷり入った少し甘い飲み物と、熱く渋い日本茶を交互に、時を過ごす。

西日さす夕陽の中、
暮れなずむ部屋に差し込む、数百の虹色の光は 時に、
家族を 友を 己を そして旅としての、
過去を思い 今を考え 未来を想わせる。


陽の落ちた 夜の訪れに、 
幾つかの小さな明りを灯す。
大好きな音楽を、ランダム(*2)に流して 時に、
ギターを つま弾き 好きな詩(うた)を歌い、
冷たい飲み物(*3)と、熱い日本茶を交互に、
すきなタバコに火をつけ、一服して、
夜の闇と 小さな灯り そして 
音楽(*4)を楽しむ。


時あらば、気の合う友と集い ささやかな食と酒を、
語らいの中で、こころから 楽しみ、
深夜まで 幸せに満ちた良き時を 過ごす。

ヤドカリ・ハウスの 
そんな「光」と「時」の流れが
好きだ。







1〜琉球語〜ぅふどぅ:ぅふ(大)どぅ(道)の意を表し 道 の発音は英語の Do に類似する。
琉球王朝の時代、泊(とまり)港と三重城(みえぐすく)から王府・首里城に向かう二道が交差する安里(あさと)から、首里坂道の始まる松川までの500〜600mの区間は、王朝当時・琉球一の大通りを施し、その両脇は物資流通の中心地となる、あらゆる交易・商いの一大商業中心地だった。

2ipodシャッフル機能は、次ぎにかかる曲の意外性がおもしろい。
3〜琉球の暑い夜は、ロックなラム酒や、355ml・1本40円(特売)のチェリー・コークにラム酒を加えた、氷たっぷりの「チェリコ・ハイ」がうまい。
4〜夜の訪れと共に、ジム・ホールのささやく様なギターの音色を中心に、ローランド・ハナのピアノ、ロン・カーターのウッドベース、チェット・ベーカーのトランペットにポール・デスモンドのアルトサックス、そして、若きスティーブ・ガッドの控えめなドラミングの、1975年4月の奇跡[Concierto]Aranjues/アランフェスの見事なジャズ・アンサンブル。そして、カミさんの大好きな、1961年6月ビル・エバンス奏でる[My Foolish Heart]の繊細かつテクニカルな透明感のあるピアノの音色を、両切り・キャメルの煙とローソクの灯りの中で聞くことの しあわせ。

4 件のコメント:

  1. 流木や小物の一つ一つまでが端正で、画伯らしいと思いました。

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    1. これは これは 千夏チャン と、すみれチャン の パパとママ、
      いま ワタシは 那覇のヤドカリハウスで 扇風機をブン回しながら、夏を満喫しています。
      いましがた、ラジオで、奄美が梅雨明けしたとの、ニュースが入りましたよ。
      夏到来 おめでとうございます。
      ゆりむん家の すべてに 幸のひかり あれ

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  2. 画伯から返信いただき光栄です。
    でも、おそらく奄美の「ヴィラゆりむん」さんか何方かと間違えられておられるものと思われます。
    しかし、たとえ間違いであったとしても誕生日(4日)のサプライズにはなりましたが、やはり、この素敵なメールは画伯が心に浮かべられた方に届けられるべきですね。
    私ゆりむんも季刊「海風」や内田正洋氏の著者やBe-palの作品を通して大ファンを自称しています。
    これからもフォローさせてください。
    また、海想社の画廊の新作(西阿室のガジュマルが特に気に入り購入)も期待しています。

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  3. 私ゆりむんサン 
    これはこれは失礼致しました。
    6月20日前後に丁度「ヴィラゆりむん」に行ったばかりなので、さっそくの返事と思い勘違いしました。お許しあれ。
    それにしても私ゆりむんサン、「海風」や 内ヤン(内田正洋)のカヤック・ガイド誌など、かなりマニアックなシーカヤッカーとおみうけします。かつ、温かなフォローに、こころから感謝いたします。
    ありがとう。

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