シーカヤックやサバニで島々を航る旅においても、日々のほとんどは焚き火が基本。薪を拾い、火を熾して湯を沸かし飯を炊く。魚を焼き一汁をこしらえ空腹を満たし、そして茶で一息つく。残り火で暖をとりつつ、燃えゆく熾き火の清く美しい紅の色に、様々な想いと共に言葉なく魅入る。火が燃え尽きるころ残り湯で体を温め、そして星降る浜辺で潮騒の調べを夢枕に眠りに就く。
子供時代の河原の火遊びから、やがて小学56年生になる漂流旅生活のこの歳まで、外遊びの基本は常に焚き火と共に過ごしてきた。
湖の湖畔、中低山の沢や河原、そして海辺の砂浜や磯の大きな岩の上。幾度となく繰り返した焚き火の炎を眺め、あるとき確信したことがある。
炎の向こう岸……
「焚き火のむこうに、薪ストーブの炎が燃えている。」
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